『愛』～愛はコミュニケーション～
『笑顔のメール』
ペンネーム：ワイドマン
その日は、朝から仕事がうまくいかないことが重なって、イライラがたまっていた。
カフェでの彼女との折角のランチ・タイムも、本当は楽しいヒトトキになるはずが、会話は弾まないまま。僕のいつにないひどい表情から、仕事でイライラしているのは、十分彼女に伝わっていたはずだ・・・。
僕は、午後からは遠方へ車で出張することになっていることを彼女に伝え、カフェを後にした。
走り始めて５分もしないうちに僕の携帯がなった。メールだ・・・。近くのコンビニに車を停め、メールを確認した。
彼女からのメールだ。
僕の心の中にあるイライラがすーっと解けていくのを感じた。とともに、彼女へ詫びる気持ちと感謝の気持ちが沸きあがってきた。
「ありがとう。さっきはごめんね」とだけ返信し、僕はバックミラーに取って置きの笑顔を送った。
そして、ゆっくりと車を走らせつつ、取り引き先へ向かって行った・・・。